授業概要

春学期・秋学期の日本語コース開講科目概要例

*以下のリンクからシラバス(講義概要)の検索が可能です。

科目名:環境経営学

講義:鈴木 政史

本講義は環境問題と企業経営の関わりを概要する。本講義は3つのパートからなる。1つ目のパートは環境経営学を概観すると共に基本的な理論的枠組みの理解を目指す。2つ目のパートは環境経営学に関わる実際の課題や領域を個別に取り上げ、それぞれへの深い理解を目指す。3つ目のパートでは環境問題をめぐるこれから10年、20年先の世の中のトレンド(人口、技術、エネルギー、食糧など)を考えながら、学生自らで環境問題に対応した「将来のビジネスモデル」の提案を目指す。

科目名:環境社会学

講義:平尾 桂子

人間社会とそれをとりまく自然環境との相互作用を社会学的に考察する。モノやエネルギーが市場に取り込まれ、生産活動に使われ、そして廃棄物として排出されるそのプロセスには、市場をとりまく社会構造、制度そして文化が介在する。本講義ではまず、公害環境問題の特徴とその諸段階を概観した上で、今日の環境破壊の根底にある社会構造、制度、文化、そしてライフスタイルを考えていく。環境問題の解決、社会と環境との調和のために、どのような社会システムが望まれるのか。環境問題は誰にとって問題なのか。環境問題の「問題」としての成り立ちも含めて、批判的に物事を考える力を養うことを目的とする。

科目名:環境研究のための統計学

講義:平尾 桂子

統計学の基礎的知識を取得し、社会調査のデータを実践的に分析するための力と、数量的データを解析した論文を読み解く力を養うことを目的とする。確率論、記述統計、推測統計、統計的検定の意味とその背後にある理論を学び、具体的なデータの整理から初歩的な多変量解析までをカバーする。学部で統計学を学びそびれた大学院生におすすめ。

科目名:環境生態学

講義:田中 嘉成

地球環境問題として最も危惧されている生物多様性や生態系の危機に関して、その問題の本質と解決策の有効性の理解に欠かせない、生態学、進化生物学、保全生物学の基礎理論と応用を概説する。希少種の保全、外来種の侵入、温暖化による生態系の変化、湖沼の富栄養化などの具体的かつ時事的な環境問題を取りあげるとともに、これらの現象の背後にある生態学や進化学における一般原理に焦点を当てる。

科目名:環境経済学

講義:柘植 隆宏

環境問題に対する経済学的なアプローチについて講義を行う。この授業では、市場メカニズムを活用して環境負荷の削減を図る政策手段である「環境政策の経済的手段」について解説を行う。市場の効率性と外部性による市場の失敗、および外部性の内部化についての解説を行ったうえで、地球温暖化、廃棄物問題、生物多様性保全などに対する経済学的なアプローチについて、環境税、排出量取引、ごみ処理有料化、生態系サービスへの支払いなどの環境政策を事例として取り上げながら解説を行う。

科目名:産業エコロジー

講義:銭 学鵬

産業エコロジーというのはシステム工学に基づいた一つの方法論であり,それによって,人類が,経済的に,文化的に,また技術的に引き続き進展していくことを前提に,積極的に望ましい環境容量または地球の収容力に理性をもってアプローチし,それを維持することができるものである。持続可能な社会の実現に向けて、産業(技術)と環境・社会システムの相互作用を再考し、見直していく必要があるので、産業エコロジーは学際的な分野であり、これらの相互作用に着目して、重要な分析・評価手法が開発されて、政策やマネジメントの分野における資源管理と環境イノベーションなどのための分析枠組みとなっている。
本授業では、産業エコロジーの背景や概念や応用をもとに、物質フロー分析、製品・サービスのライフサイクル・アセスメント(LCA)、産業共生など、産業エコロジーに関する様々な実践事例と、そこでのシステムアプローチを学ぶ。さらに、産業、環境、社会の角度から開発と環境の関係を解釈する。

科目名:環境教育

講義:吉川 まみ

日本の環境教育には「自然保護教育」、「公害教育」の二つの源流がありますが、社会構造の変化や地球規模の環境問題の顕在化にともない、環境教育のあり方も変化してきました。
本科目では、環境問題と社会問題との相互連関性をふまえ、持続可能な社会のあり方を問いながら、ライフスタイルの転換を促し、持続可能な社会の担い手育むこれからの環境教育について考えていきます。

科目名:環境計画・リスクマネジメント論

講義:黄 光偉

様々な環境問題の起因と現状を理解し、人間活動を取り巻く水圏、大気圏などの環境を汚染する物質の制御や、その媒介となる財・サービスの生産活動を管理してゆくための計画論を学ぶ。さらに、治水を環境のひとつ要素として扱う。洪水・津波を対象にし、水災害リスクを軽減する計画基礎を学ぶ。

科目名:地球環境システム学

講義:一ノ瀬 俊明

2019年3月に国連環境計画が発行した地球環境概観第6次報告書(Global Environmental Outlook 6: https://www.unenvironment.org/resources/global-environment-outlook-6)では、各国政府がいかに真の持続可能な未来を実現しうるのか、特に健康な惑星としての地球と、健康な人々の生活を実現するために必要な喫緊の課題にフォーカスしている。本講義では、このテキストを参考に今日の地球環境を読み解く。それと並行して、内容を理解するための基礎知識を整理していく。

科目名:人健康の環境科学

講義:安納 住子

人の生体に影響を及ぼす物理的・化学的・生物的環境要因の概要、環境の変化に対する生体の反応、人健康の環境科学における地理情報システム(GIS)の活用について講述する。

科目名:森林生態学

講義:朴 慧美

森林生態系を構成する植生,土壌,地形,気候,水の相互作用について学びます.
森林の成り立ち,成長,遷移,さらに撹乱過程について学び,気候変動の観点から森林資源保全と適切な管理の重要性を考察します. 植生指数を含めたリモートセンシング・地理情報システム(RS/GIS)を用いる森林モニタリング技術について学びます.

科目名:国際環境法

講義:鈴木 詩衣菜

環境問題に対する国際的な関心は、近年ますます高まっている。国際環境法は、国際社会の法である国際法のうち、環境保全や保護に関わる分野である。一見すると、私たちの日常生活に関係ないようにみえるが、気候変動や生物多様性などの自然環境だけではなく、ごみ問題など生活環境も対象であり、実は日常生活に密接に関係している。
本講義では、さまざまな環境条約を手掛かりに、その基本的な構造を取り上げ、環境問題に対し国家がどのように対応してきているのかを検討する。
また、具体的な環境に関わる判例や事例を通じて、環境問題を解決するために、何が守られるべきか、必要とされる対応はなにか、などについて沢山考える。多くの問いを投げかけるので、積極的に参加してほしい。

科目名:エネルギーと環境

講義:木村 浩

ネルギー問題は、経済、環境、安全、国際関係、技術等が絡んだ複雑な問題である。2011年3月の東日本大震災に伴う原子力発電所の事故をきっかけに、エネルギー選択に関わる議論が時代の大きな要請となった。加えて、パリ協定が2016年11月に発効され、全世界で温室効果ガス大幅削減に向けて進むことになり、わが国でも2020年の菅首相の所信表明において2050年CO2排出実質ゼロを掲げられた。わが国では、排出される温室効果ガスのうち9割程度がエネルギー起源の二酸化炭素であるため、長期的視野に立ったエネルギー選択の議論が益々重要となっている。
本講義では全編を通してアクティブラーニングを積極的に取り入れる。講義前半では、エネルギーや環境に関する基礎情報を、小グループによる調べ学習を中心とした情報相互共有によって行う。講義後半では、エネルギー・環境課題を今後どのように取り扱っていけばよいかを、学生同士で討議し、また、エネルギーバランス・フローの検討を行って定量的観点からも分析し、それらを統合して、自分たちの答えを作り上げていく。講義終盤では、各々の未来社会像に向けて、今からどのようにアプローチしていくかについて総合討議を行う。

科目名:環境研究のフロンティア

講義:田中 嘉成

環境学で修士号の取得を目指す学生が当然身につけておくべき様々な環境問題の最近の知識を知る上で必須の科目である。本学研究かと連携協定を締結している国立環境研究所から、各分野の第一戦で活躍されている現役研究者らを招聘し、地球温暖化、循環型社会、化学物質、生物多様性等の問題をわかりやすく概括して頂くとともに、現在、専門分野でもっともホットな研究成果を解説して頂く。活躍されている現役研究者らを招聘し、地球温暖化、循環型社会、化学物質、生物多様性等の問題をわかりやすく概括して頂くとともに、現在、専門分野でもっともホットな研究成果を解説して頂く。

科目名:環境汚染の生態リスク

講義:田中 嘉成

人類は物質文明を築きあげ、さらに維持発展させるために様々な化学物質を作り出してきた。それらの化学物質の中には、生態系や人の健康を蝕む有害なものも少なくない。社会経済システムの持続可能な発展を成し遂げていくためには、人の福祉に貢献する便益の高い物質を、環境へのリスクを管理しながら利用していくことが必要である。この講義では、そのような環境リスク学の基礎となる化学物質の環境毒性、環境中の動態(化学物質の環境中での挙動)、リスク管理手法について学ぶ。化学物質の環境毒性は、おもに生態系への影響と人健康への影響に二分されるが、この講義では前者に力点をおきながら、環境毒性全般について、その作用メカニズム、定量化法、影響評価法について概説する。

科目名:自然環境の経済評価

講義:柘植 隆宏

環境問題に対する経済学的なアプローチについて講義を行う。この授業では、環境の経済的価値を評価するための手法である環境評価手法について、自然環境の経済評価を事例として解説を行う。また、パソコンを用いた実習も行い、具体的な分析手順を習得する。一定レベルの数学の素養が求められる。
講義と実習を中心としつつ、グループワークなどのアクティブ・ラーニングも実施する。また、リアクションペーパーの提出を求め、授業中にフィードバックを行う。

科目名:都市サステイナビリティ

講義:銭 学鵬

都市人口の増加(世界人口の50%)と都市拡張(95%)に伴い、都市サステイナビリティは、SDGsの「持続可能な都市とコミュニティの目標11」に掲げられている持続可能な開発のための重要な課題の一つとなっている(UN, 2014))。本授業では、Plan-Implementation-Assessmentの流れで構成されており、サステイナビリティを実現するための都市計画とマネジメントの全体像の理解を深めることを目的としている。前半に、交通、エネルギー、都市代謝、グリーンインフラ、食料、水などトピックについて説明し、都市の持続可能性のビジョンを探るための議論を行う。また、持続可能な都市の実現と変革を理解するために、官民連携、イノベーションなどの実践的な部分を取り上げる。最後に、都市サステイナビリティを評価するための理論、指標、挑戦について説明する。また、将来のビジョンやグッドプラクティスに関するグループワークも予定されている。

科目名:環境リスクマネジメント

講義:織 朱實

授業の概要は、科学技術が進歩し、様々な化学物質が社会生活の中で使用されている現在では、従来の特定の物質を一定量規制するだけの規制的手法では限界がある。そこで、環境リスクという概念のもとで、環境リスクを社会全体でコントロールしていくという、環境リスクマネジメントというアプローチが重要になってくる。環境リスクマネジメントを有効に機能させるためには、情報公開、リスクコミュニケーション、市民参加のあり方も検討されなければならない。リスクの理解を深めるため、食品リスク、自然災害リスク、製品リスクについてはゲストスピーカーを招聘し同時配信講義を行う。

科目名:公衆衛生と環境

講義:安納 住子

本講義は、公衆衛生と環境に関連したテーマ(人間活動による環境・健康リスク)について講述する。

科目名:気候変動と現代社会

講義:野尻 幸宏

未定。追ってお知らせします。To be announced

科目名:環境リモートセンシング

講義:朴 慧美

前半は衛星リモートセンシングの原理について学びます. 環境研究に使われる事例を紹介します.後半は土地被覆図作成に関する課題が出されます.Google Earth Engineを使った基本的なデータ処理が学べます.各自laptop PCを用意していただきます.完成した土地被覆図でプレセンテーションをし、最後の授業で教員のフィードバックと質疑応答の時間がある予定です.講義前半内容に基づくレポートがあります.

科目名:地球環境政策・国際環境条約入門

講義:まくどなるど あん

多くの人が気候変動を対象とする国連気候変動枠組条約(UNFCCC)とパリ協定について知っていますが、他の深刻な環境問題やそれらをめぐる国際環境条約の認識・理解はやや低いとは言えるだろう。環境問題が悪化した20世紀では地球環境政策が生まれ、またさまざまな環境問題を国際レベルで解決するて、国際条約が国連で次々と設立され、この授業は地球環境政策の理解を深めるため、10の国際環境条約と4つの議定を取り合えげる。

科目名:環境倫理

講義:福永 真弓

持続可能な社会を実現するために、わたしたちが必要としているのは、個人あるいは集団の生き残りをかけて、科学的知識とデータをもとに、資源をうまく循環し管理する社会を設計することだ。こうした持続可能性に関する考えは、たとえばSDGsを眺めてみても、広く共有されているように思える。気候変動と気候正義をめぐる議論は、こうした「生き残り」にいよいよ切迫性をもたらし、何かに駆り立てられつつも、具体的な手立てが日常にないもどかしさも日々加速していく。
しかし、持続可能な社会とは具体的にはどのような社会なのか、その中でのわたしたちの生活はどのようなものになるのか考えてみると、意外にうまく思い描くことはできないのではないだろうか。
わたしたちの社会は、これまで基盤としてきたゆるぎない「自然」によりかかることはもはやできない。わたしたちは、人間活動がもたらした未知の惑星システムに生きている。かつてなく不確実性を増した惑星システムのなかで、いかに資源利用と保全の確実性を生み出すか。野生や里山など概念化された「自然」はそのための柱となりうるのだろうか。持続可能な社会の実現のため、生命工学によって生み出される「自然」や「生命」と、どのような関わりをつくっていくことができるだろうか。
また、「生き残りをかける」といったときに、わたしたちの間で、そして未来世代との間で、公正さはどのように実現されるのだろうか。公正であるとはどのようなことを意味するのだろう。また、持続可能な社会において、わたしたちはどのような、そしてどのように「よりよく生きること」を追求できるのだろうか。そもそも、わたしたちの存在の豊かさとは何を意味するのだろう。こうした問いにうまく向き合えず、答えが探せないまま、持続可能な社会という言葉がわたしたちの先を歩いているようだ。
本講義では、こうした問いに取り組んできた二つの近接する分野、環境社会学と環境倫理学の議論を参照しながら、科学技術が生み出す新しい生命や自然と向き合うための、それらを想像し生み出すための倫理的指針や実践について探求する。喫緊の課題だからこそ、立ち止まって考えることも必要になる。講義ではそれぞれが思考をめぐらせ、言葉をやり取りすることを通じて、まずは各々が立ち止まることから始めてみたい。

科目名:演習 A、C

講義:プテンカラム ジョンジョセフ

Around 150 nations of the world are considered as developing economies. This seminar focuses on the various issues related with these countries, where the sustainability of the environment is challenged as economic development is pursued. Can we find a harmonization model of environment and development to overcome the existing problematic models of economic development? The concept of sustainable and human development is an intelligent response towards questions of our contemporary beings. Human well-being and sustainability should therefore be integrated in all areas of our studies. Consequently, let us try to design new harmonization models of development and environment where present generations can enjoy a decent standard of living while making sure that future generations also have a safe planet Earth to make their dwelling. This seminar would enable student to understand the problems as well as paths of solutions that are open to developing countries.

科目名:演習 A、B、C、D

講義:鈴木 政史

This seminar is design for students to obtain essential knowledge and tools to conduct individual research at the graduate school level. Through the course of the semester, students are encouraged to make several presentations on their research topic, research progress and tentative results of their research. In parallel, the instructor provides guidance for students to prepare for their graduation thesis. The guidance includes instructions on quantitative/qualitative analytical skills as well as research skills to articulate research questions, collect proper data, and structure thesis. The instructions to improve academic writing, presentations, and research proposals are also provided in working toward the completion of a graduation thesis.

科目名:演習 A、B、C、D

講義:まくどなるど あん

Building the foundations of one's research skills are critical in the first year of master degree studies. There are many different approaches to research and the focus of this research seminar is to explore case study and field based research approaches and methodologies. Weekly seminars will include the reading of one to two case studies and/or peer reviewed journal articles, followed by open discussions. To build field-based research skills, will include field studies as part of seminar activities.

This course will be taught live online using Zoom every Monday evening. Students will be invited to listen to the case study presented by Prof. McDonald for the first half of the seminar to be followed by interactive discussions based on the case study questions.

Research Seminar A and B are taught together consecutively so all students who are interested in taking Prof. McDonald's research seminar must sign up for both Seminar A and B.

科目名:演習 A、B、C、D

講義:黄 光偉

The concept of the seminar is Research-oriented, Discussion centered and Practice-minded. A number of water-related subjects will be recommended to students for in-depth discussion and students are welcome to bring any subject of their interest to seminar for information sharing. Field study of river or lake will also be conducted.
Seminar A and B will be run together.

科目名:演習 A、B、C、D

講義:安納 住子

最新の学術雑誌の抄読および発表を行う。また、RS/GIS/ML/DLの原理・応用に関する講義・演習も実施する。

科目名:演習 A、B、C、D

講義:柘植 隆宏

環境経済学を学ぶ。環境経済学とは、経済学の理論を用いて環境問題の原因を解明し、有効な対策を考えることを目的とした分野である。具体的には、ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学などの分析手法を用いて、公害、地球温暖化、廃棄物問題、生態系破壊、越境汚染、資源の枯渇などの原因と解決方法を考える。
各自が関心を持つトピックに関する論文を発表し、全員でディスカッションを行う。
一定レベルの数学の素養が求められる。

科目名:演習 A、B、C、D

講義:銭 学鵬

本演習では、持続可能な都市・社会の未来像とは何か、そしてどう実現・転換していくかという研究基本思考から、都市環境システムを解析し、都市開発、交通、資源循環、水、エネルギー、低炭素など都市と環境に関する文理融合型研究を中心に行う。都市・環境の問題は政治、政策、経済、経営、科学技術、社会文化などの要素が、短期と長期、ローカルとグローバルの時空の軸に、複雑に絡み合っており、それの適切なソリューションを考案するには、多元的視点を持って複雑なシステムを理解する必要がある。そのために、視野と心を広げて、経済学・経営学・心理学など社会科学や工学・情報学など多様な分野の専門的知識と手法を勉強し、その融合・高度化で模索しよう。
演習は最終的に修論に結び付くものであり、基本各自のテーマについて調査研究を行い、定期的に演習で進捗状況を報告し、グループ討論や教員指導に基づいて改善を繰り返しながら進める。

科目名:演習 A、B、C、D

講義:朴 慧美

本セミナーは様々な環境問題の解決に向けてリモートセンシングを応用することを主なテーマにします. この分野の最新情報や研究方法を最初に紹介いたします. 学生は研究対象をそれぞれ設定し, 教員はそれに合わせて指導します. プレゼンテーション, 質疑応答の練習をします. 論文作成のスキルを学びます.

科目名:演習 A、B、C、D

講義:平尾 桂子

人と自然環境の相互的な関係を社会学の立場から考察するのが大きなテーマです。その枠組みの中で、学生が選んだ研究課題に沿って、その研究をサポートする形で運営します。ゼミには3つの柱を立てました。一つは文献の輪読。これは修論研究に必要な基本的な文献を一緒に輪読するというもの。今まで取り上げた文献は、社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)、ネットワーク理論、コモンズ論など、主に古典を輪読してきました。二つ目の柱は、方法論。受講者が抱える問題意識をいかにして「研究」として形作っていくか、その学術的な作法を学びます。研究を導く「問い」の立て方、研究対象の選択とアクセス可能性の検証、データ収集とその分析過程で直面する問題とその対処方法などを、学生のニーズに沿って学習します。三つめの柱は、共同体としてのゼミ。各自の研究を進める上でその直面する問題点をそのつど分かち合い、その対処方法を一緒に議論しながら、互いから学び合います。受講生がプレイヤー、教員はコーチ。そんな形でチームを作っています。

科目名:演習 A、B、C、D

講義:田中 嘉成

保全生物学もしくは生態学の標準的教科書を読み、それらの基本的知識を身、生物多様性の消失や生態系の劣化と関係のある地球環境問への理解を深める。セミナーの参加者は、輪読とは別に、セミナーの研究テーマを定め、研究を進める。研究テーマは修士論文やリサーチ・ペーパーで想定しているテーマと関連したものが望ましい。研究テーマと関連した文献の紹介を行い、知識を共有しディスカッションを通じて理解を深める。最終的に、セミナーを通じて行った調査結果をプレゼンテーションし、レポートとしてまとめる。

科目名:演習 C、D

講義:織 朱實

環境問題は、地球規模で国際的に考えなければいけない問題であると同時に、私たちの暮らしのあらゆるところに関わっている問題である。その問題の対策を法律でどのようにコントロールしているか、法の適用とその限界を考えながら解決策を考えていく。地球環境的および現実的な観点を意識しながら文献報告と討議を行う。テーマごとに担当者が発表を行い、それに対する質疑応答を重視する。皆でしっかりと議論するためには1人1人がしっかり準備することが必要となる。指定図書、判例をきっちり読み込んで分析することをベースに、現場実証等を加えて議論を発展させていきたい。

※年度によって多少の異同があります。