授業概要

春学期・秋学期の日本語コース開講科目概要例

科目名:地球環境工学論 —理工学からみた地球環境問題—

講義:大坪 國順

20世紀のあまりにも急激な人間活動の膨張は様々な環境問題を生み、人類の生存基盤を揺るがそうとしている。これまで人類は様々な限界を克服してきたが、環境問題という形で眼前に突きつけられた地球的限界を克服するのは非常に難しい。温暖化問題、自然資源や天然資源の劣化などを題材に、地球環境の状況はどうなのか、何故そのような状況になったのか、人類や生物への影響はどうなるのか、どのような対策があり得るのか、50年後はどうなるかを俯瞰し、持続可能な社会を実現するために何をすべきかを考える。

環境問題を取り扱う上での有力な考え方として、Driving Force(誘導因子) - Pressure (環境負荷)- State(環境変化) - Impact (環境影響)- Response(対策)のフレームワークがある。本講座は、種々の地球環境問題に対して、このフレームワークで捉えられるようになることを目標とする。

科目名:環境倫理 —現場から考え、現場から立ち上げる「環境倫理」—

講義:鬼頭 秀一

自然とどのように関わるのか、自然保護とは、環境保全とはどういうことなのか、何を守るのが正しいのか、自然を再生するといっても、何を再生するのか、環境にかかわる政策はどのような理念で立てるべきなのか、どのような技術、どのような科学技術がいま必要で、どのような科学技術を発展させるのが妥当なのか。そのようなことを考え詰めることが環境倫理学であり、また、そのような環境倫理学に基づいて環境にかかわる政策が立てられるべきであろう。しかし、それは机の上で思索を重ねるだけでは出てこない。また、先人の思索の中に、多くの書籍の中にあるわけではない。現場から考え、現場から立ち上げる「環境倫理」とは何か、何を目指すのか、その辺りについて議論しながら考えていきたい。

環境にかかわる政策、環境にかかわる教育(環境教育、ESD)、環境にかかわる技術、科学技術に深い関心がある方々が、それぞれの学問の基礎として、あるいは、それらの学問が成り立つ土俵として、理念としてあるべき環境倫理のあり方について、理解し、その環境倫理に基づいた形で、政策の問題、教育の問題、技術の問題、生活全般について、きちんと見通しをもって語り、議論することができるようになることを求めている。その意味では、実践的な意味での「環境倫理」を理解し身に付けていただくことが目標となる。

科目名:環境と経済制度

講義:鷲田 豊明

環境問題には、対立や強調、あるいは交渉がつきものである。汚染する側と被害者の関係、地球環境問題に関わる当事者(国、地域)の間の関係、途上国と先進国の関係、廃棄物に関わる様々な主体の関係、資源利用を巡る関係、は、すべてすべての当事者の利得や損害が、当事者の戦略の関係の結果である。このような状況を分析するツールにゲーム論がある。講義では、ゲーム論的視点から、環境問題、環境政策を分析する。

ゲーム論は、このような環境の問題に限定されずに、広く経済社会の問題に応用される。ゲーム論を学ぶことによって、社会問題に対する新しい視野を得ることができる。

ゲーム論の基本的な内容を理解するとともに、様々な環境問題にどのように応用できるかを理解する。

科目名:環境政策論

講義:柴田 晋吾

身近な環境問題や地域レベルの生物多様性保全の問題から、グローバルな地球温暖化の問題、環境・経済・社会の持続のための国際的な動きなど、自然共生・循環型・低炭素社会を目指す環境政策全般についての広範な基礎知識と考え方を身につける。今学期は、「環境政策の形成過程における参加・協働」を重点テーマとして取り上げ、国内外の取り組み事例や各自のケーススタディの実施を通じて理解を図る。

自然共生・循環型・低炭素社会を目指す環境政策についての広範な基礎知識と考え方を身につける。また、「環境政策の形成過程における参加・協働」についての国内外の取り組み状況についての理解を図る。

科目名:環境金融論

講義:藤井 良広

地球温暖化問題などの環境問題の解を求めるに際して、金融の多様な機能を活用することをテーマとする。

なぜ金融手法かというと、最適な費用対効果の政策を選別するには、政府主導の規制や環境税などよりも、環境リスクを市場で審査・評価するほうが効率的であり、かつ膨大な市場の資金を環境対策に振り向けることができるためである。融資、投資、保険、信託などと広範囲な金融手段の活用とともに、クレジット取引なども学ぶ。

金融機能の理解を通じて環境問題を合理的に解決する展望を得る。

科目名:環境計画・リスクマネジメント論

講義:黄 光偉

様々な環境問題の起因と現状を理解し、人間活動を取り巻く水圏、大気圏などの環境を汚染する物質の制御や、その媒介となる財・サービスの生産活動を管理してゆくための計画論を学ぶ。さらに、治水を環境のひとつ要素として扱う。洪水・津波を対象にし、水災害リスクを軽減する計画の基礎を学ぶ。

環境汚染の問題と背景をローカルスケール、地域および地球規模において把握し,環境保全を目標とした環境計画の基礎的素養と手法を身につける。

科目名:環境教育 —持続可能な社会の担い手育成としての広義の環境教育—

講義:吉川 まみ

自然保護教育、公害教育の二つの源流を持つ環境教育は、環境問題や社会構造の変遷にとともに、持続可能な社会の担い手育成としての教育へと変化してきました。

2011年3月、東日本大震災、福島原発事故をふまえた2012年の第4次環境基本計画では、それまでの持続可能な社会を示す「低炭素」・「資源循環」、「自然共生」というキーワードに、「基盤としての安全が確保される社会」という言葉が付加されています。

本科目では、防災やエネルギー問題はもちろんのこと、持続可能な社会のあらゆるあり方がその根底から問い直される今、一人一人のライフスタイルの転換をふまえたこれからの環境教育を共に考えていきましょう。

以下の2つの次元で Think Globally, Act Locally を考えること。

  • (1) グローバルで多様な社会諸問題の相互連関性をふまえたうえで、地域の持続可能性について考えられること。
  • (2) 社会の持続可能性を考えることは、一人一人がライフスタイルを問い直すことでもあると認識できること。

科目名:環境経済学 I

講義:鷲田 豊明

環境と経済の調和のために、経済システムはどうあるべきかを基本的なテーマとする。環境問題としては地球環境問題、環境汚染、生態系破壊、廃棄物問題など、環境政策としては、税や排出権などの経済手法、企業活動や消費者の自発的環境保全行動の問題などを重視する。CVMによる自然環境の経済評価も重視する。多数の経済主体(企業、消費者など)の活動から形成される経済システムの分析手法の理解も重視する。

環境経済学の基礎的な考え方や大きな枠組みを示すことを目的にする。特に環境政策の経済的手法の内容、あるいは優位性、環境の最適利用について詳述する。

科目名:環境経営学

講義:鈴木 政史

本講義は環境問題と企業経営の関わりを概要する。本講義は4つのパートからなる。1つ目のパートは経営学及び環境経営学を概要する。2つ目のパートは企業をめぐる様々な環境問題を取り上げ、企業と環境問題の歴史的な変遷を概説する。3つ目のパートは気候変動問題(及びエネルギー問題)に焦点を絞り、気候変動問題をめぐる環境経営の理論と実際の両方を検討する。企業が実際にどのようになぜ環境問題に取り組んでいるか理論をベースに理解が深まるようにする。4つ目のパートでは環境問題をめぐるこれから10年、20年先の世の中のトレンド(人口、技術、エネルギー、食糧など)を考えながら、学生自らが環境問題に対応した「将来のビジネスモデル」を提案する。

本講義の達成目標は以下の4点である。

  1. 企業と環境問題の歴史的な変遷を理解する。
  2. 経営学の初歩を理解する。
  3. 気候変動問題をめぐる環境経営の理論と実際を理解する。
  4. 人口問題、食糧問題、エネルギー問題など他のグローバルな課題と環境問題の関係を理解し、グローバルな課題に対応した「将来のビジネスモデル」を提案する。

科目名:日本の環境法 —日本の環境法と国際的な動向—

講義:織 朱實

わが国の環境関連法と諸外国の環境法との比較分析を通して、わが国の環境法の構造と意義、課題について検討していく。

環境問題を理解するために、国際的な動向に配慮しながらわが国の環境法の構造と意義を理解し、その限界を認識することを目的とする。

科目名:環境史

講義:まくどなるど あん

環境史という学問はアメリカ大陸で誕生してから四〇年ほどがたつ。その後、アメリカをはじめ、ヨーロッパでは普及しつつあるが、日本では正統な学問として《市民権》はまだ得てなく、認識もやや低いとも言えるであろう。

環境史とはこれまで人間社会はどのように否認減(自然界)とかかりをもってきたのか。このことを追求するのが環境史である。この学問は、人間がどのように自然界をかえてきたのか、それに影響を与えてきたの か。また自然界が人間社会にどのように影響をおよぼしたのか、その考察をしようとしている学問である。人為による変化なの か、自然現象による変化なのか、潜在的であったにしても、突然変異であったにしても、その原因が人間社会にあるのか、非人間社会側にあるのか、非人間社会(自然界)側にあるのか、あるいは双方にあるのか、その様々な変化の現象を追求する学問でもある。だから簡単に言えば、人間社会と非人間社会(自然現象)の互恵的影響を追求する学問ということになる。

科目名:途上国の環境と開発 —環境と開発の両立をめざして—

講義:プテンカラム ジョン ジョセフ

この講義では、経済的視点から、人間と地球環境のかかわりを考察する。特にアジアの国々を中心として、経済思想・経済活動・経済システムがどのように変遷しながら、アジアの環境に影響を及ぼしてきたかを分析する。その上で、グローバル化による発展途上国の変化や、経済開発による貧富の格差、環境破壊の問題を見ていく。

人間と地球環境のかかわり、途上国の経済開発の必要性、途上国の環境保全の必要性、環境と開発の両立の可能性。

科目名:エネルギーと環境

講義:木村 浩

エネルギー・環境問題という、長期を展望した課題解決には、未来社会の主役である若い世代の積極的な参加が必須である。本講義では、エネルギーと環境問題に関わる基本的な知識を習得した後、このような長期的かつ広範であり明確な答えのない課題について、自らの意見を明確にし、討議を通じて様々な意見の広がりを認識し、お互いの意見を調整しながら、課題解決へと導く行動に、積極的に参加していく人材の育成を目指す。

科目名:環境経済学 II

講義:鷲田 豊明

環境問題を経済システムの中に内部化するためには、環境そのものに適切な経済評価が与えられ、環境利用に伴う便益と被害が貨幣額であらわされることが不可欠である。この講義では、環境の経済評価手法と、それによってそのことが可能にする、プロジェクト評価、企業・製品の環境負荷評価の応用、環境を含む国民経済計算体系について概説する。CVMとコンジョイント分析については、実際のデータに基づいて、計算ができるようにコンピュータルームで実習を行う。コンピュータについての特別な知識は前提としない。講義終了後にレポートを提出していただく予定だが、代わりに、筆記試験を行う可能性もある。

環境経済評価の理論から応用、実際の計算ができるところまでの能力をつける。

科目名:森林環境政策

講義:柴田 晋吾

森林自然環境が有している多様な生態系サービスあるいは自然資本の価値に着眼しつつ、欧米諸国や我が国の森林自然環境資源管理についての思想と政策について、歴史的な展開過程を含めて学びます。特に、環境価値の取り扱い、木材を中心とした経済的価値の追求(林業)との調整、そして自然共生・低炭素・循環型の持続可能な社会づくりにおいて望まれる政策について理解を図ります。

森林自然環境政策についての基本的な知識を身につけるとともに、各自が選択したテーマないしは事例について深く理解する。

科目名:環境リスクマネジメント —情報公開、リスクコミュニケーション、市民参加—

講義:織 朱賓

科学技術が進歩し、様々な化学物質が社会生活の中で使用されている現在では、従来の特定の物質を一定量規制するだけの規制的手法では限界がある。そこで、環境リスクという概念のもとで、環境リスクを社会全体でコントロールしていくという、環境リスクマネジメントというアプローチが重要になってくる。環境リスクマネジメントを有効に機能させるためには、情報公開、リスクコミュニケーション、市民参加のあり方も検討されなければならない。

個別の環境問題ごとに、環境リスクをどのようにとらえマネジメントしていくかについて理解する。

科目名:環境と消費 —持続可能な消費—

講義:中原 秀樹

資源消費も環境破壊も限りなく増大し,もはやコントロール不能な状態である。効率や消費システムを思い切って大幅に転換して資源集約度を下げ,消費主義的価値観を根本的に変えない限り,解決は望めない。講義では破壊的なプロセスと消費的な価値観を根本的に変えるための現実的な取組を提案する。

21世紀は環境問題の解決なくして人類の存続はありえない。地球環境問題を理解し,その解決のためにマラケシュプロセスの1つである持続可能な消費はどのように寄与できるかを知る。

科目名:環境研究のフロンティア —環境科学特別講座 -研究最前線からの報告-—

講義:田中 嘉成

環境学で修士号の取得を目指す学生が当然身につけておくべき様々な環境問題の最近の知識を知る上で必須の科目である。本学研究かと連携協定を締結している国立環境研究所から、各分野の第一戦で活躍されている現役研究者らを招聘し、地球温暖化、循環型社会、化学物質、生物多様性等の問題をわかりやすく概括して頂くとともに、現在、専門分野でもっともホットな研究成果を解説して頂く。

環境問題にかかる研究の最前線の空気にふれさせ、科学的思考のおもしろさを触発させる。

科目名:環境工学 —環境問題解決のための視点—

講義:大坪 國順

人間活動の量的増大と質的変化が様々な環境問題を引き起こし、人類を構成要素の一つとする生態系の持続的な発展に様々な影響をもたらしてきた。本講義では、主に人間活動の量的増大が引き起こしてきた、地域での様々な環境問題を取り上げ、環境工学の視点からそれぞれの問題の現状評価を行うとともに、原因解明を含め、問題への対応について考えてみる。特に、水を取り巻く管理のあり方を地域コミュニティレベル、都市レベル、流域レベルでの生活とのかかわりで考えてみる。

環境問題の内、公害問題として位置づけられる大気汚染問題と水質汚濁問題について、日本での取り組みを例に挙げて説明し、背景、状況、影響、対策の枠組みを理解させる。その枠組みを基に、自国の有効な対策について検討するための能力を身につけさせる。

科目名:国際環境法 —環境保全に関する国際法制度—

講義:磯崎 博司

国際環境法の基本枠組み、また、汚染防止に関する条約、および、自然環境の保全と利用に関する条約について考察する。

具体的には、国際環境法の基本原則、各条約において運用上の課題となっている事柄、それらに対して執られてきている実施確保手法および手続き、環境条約間の相乗効果の確保について検討するとともに、環境条約の実施確保のために国内法令に求められる措置や国内裁判を取り上げる。

これらの検討にあたっては、特定の条文について、その背景状況や交渉過程の分析に基いてどのような解釈ができるかを試行することを含む。

条文を注意深く詳細に読むことを通じて、対象とする条約の特定条文の背景状況、作成時の意見対立、運用に際しての課題、効果的実施のための条件などを正確に把握すること。

科目名:人健康の環境科学

講義:安納 住子

人の生体に影響を及ぼす環境について講義する。環境は、人間を含む生物を取り巻くすべてであり、人の生体に影響を及ぼすと同時に、人為活動により汚染される。これらの関係を理解するために、人の生体に影響を及ぼす物理的・化学的・生物的環境要因の概要、環境の変化に対する生体の反応について講述する。

科目名:環境行政論

講義:井上 直己

環境行政とは、直面する課題について、問題の所在を的確に把握し、効果的な具体的な政策を打ち出していくものであるが、その過程では、政策による環境保全上の効果のみならず、政策導入による経済社会への影響、執行可能性や行政コスト、国際動向、さらには他の環境分野への影響についても考慮することが求められる。そして、他の政府部門、企業、市民など幅広い利害関係者との対話を重ね、理解を醸成し、合意に達していくことが欠かせない。  この講義では、持続可能でない現在の経済システムが我々に何をもたらすのかを紐解いた上で、日本の過去の公害経験から今日の課題に至るまで、講師自身が環境行政の現場で携わった経験を交えながら、環境行政の在り方について論じていく。

科目名:環境生態学

講義:田中 嘉成

地球環境問題として最も危惧されている生物多様性や生態系の危機に関して、その問題の本質と解決策の有効性の理解に欠かせない、生態学、進化生物学、保全生物学の基礎理論と応用を概説する。希少種の保全、外来種の侵入、温暖化による生態系の変化、湖沼の富栄養化などの具体的かつ時事的な環境問題を取りあげるとともに、これらの現象の背後にある生態学や進化学における一般原理に焦点を当てる。

科目名:ジェンダーと環境

講義:平尾 桂子

環境汚染や自然災害の影響は、社会階層と性によってどのように規定されているか。あるいは環境問題に関する意識・行動は社会階層と性にどのように関係しているか。環境問題解決への取り組みにはどのようなジェンダーバイアスが隠されているか。人間と自然環境の相互関係をジェンダーの視点から再構築することを通じて、批判的考察力を養うことを目的とする。受講生のニーズと研究テーマに即して、講義、ディスカッション、発表を組み合わせた形で運営する。

科目名:リサイクル工学

講義:織 朱實

循環型社会の形成のためにリサイクルは欠かせない手段であるが,闇雲にリサイクルすることを目的とするのではなく,より効果的・効率的なリサイクルとは何か,技術および社会制度の両面から検討する必要がある。本授業では,主に工学的な視点からのオムニバス形式の講義を通して,我が国および世界的なリサイクルの現状と,その意義と課題について理解することを目的とする。

科目名:インターンシップ II

講義:田中 嘉成

  • 地球環境学研究科に所属する学生個々の研究テーマに関連した就業体験を実施する。抗議科目・研修の履修で学んだ知識と経験を、実際の企業・事業現場において体験・実習することで、学生自身の能力の向上等を図り、学業の発展に活かすことを目指す。
  • 対象インターン先の開拓は、学生自身が指導教官と相談して行う。
  • インターン実施に際しては、指導教官と相談して、計画書を作成、承認を得る必要がある。
  • 期間中にインターン先が見つからないか、何らかの事情で実施が見送られる場合は、履修中止のための必要な手続きをとること。

講義で学んだ知識と経験を、実際の企業・事業現場において体験・実習することで、学生自身の能力の向上等を図り、学業の発展に活かすことを目指す。

科目名:演習 A、C

講義:柴田 晋吾

自然共生型、循環型、低炭素型の持続可能な社会の構築に貢献するための環境政策の幅広いテーマについての理解を深めていきます。テキストの輪読と発表をもとに討論をする形式を中心に行います。、また、一人一人の修士論文のテーマと関連するテーマなどを掘り下げて取り組み、口頭発表をしてもらいます。このほか、学生の関心事項や希望に応じて、ゲスト講義や現地見学も計画します。

環境政策について広範な知見を得るとともに、特定のテーマについて深い理解を得る。[研究テーマのキーワードの例:持続可能、低炭素社会、循環型社会、自然共生社会、ガバナンス、参加、協働、コミュニティ、生態系サービスへの支払い(PES)、環境価値の評価、フォレスティング、水源保全、生物多様性、景観、エコツーリズム、森・里・川・海連環、野生生物との共存、里山、REDD+、バイオマス利用と自然エネルギー、環境教育、持続可能な開発のための教育(ESD)、放射能影響対策]

科目名:演習 A -経済開発と地球環境-

講義:プテンカラム ジョン ジョセフ

この演習では、開発経済学の枠組みで地球環境問題の現状を分析する。その上で、持続可能な未来の構築に向け、いかなるビジョンを共有すべきかを探求することをねらいとしている。特に、開発途上国の貧困、教育などさまざまな問題、とりわけ環境に関わる問題の知識を高め、経済・社会・人間開発などアルターナティブな解決策となりうる道を探求していく。また、開発途上国の環境政策の現状を考察し、21世紀社会に求められる真の開発と環境の関係性を研究することを目的としている。

  • 発展途上国の経済開発と環境問題の現状を知るようになる
  • 経済・社会・人間開発の理論研究を深める
  • 発展途上国の環境政策の現状を考察する
  • 持続可能な未来の構築に向けて新しい理論を描くこと

科目名:演習 C -国際会議おける地球環境ドキュメント研究・環境と経済開発の視点から-

講義: プテンカラム ジョン ジョセフ

近年の地球環境に関する国際会議のなかで、開発に関わる各国政府や国際機関の動向、および地域別戦略を分析する。一面的な把握にとどまることなく、貧困を抱える開発途上国や社会的弱者への“優先的な選び”を前提とした“持続可能な開発”の視点で捉える。具体的には、「われわれの共通の未来」報告書によって新たになった地球への認識をもとに、 "アジェンダ21" "生物多様性条約" "京都議定書" COP, など世界的ルールが登場した経緯をこのドキュメント研究によって考察する。

  • 地球環境ドキュメント研究
  • 世界的ルールが登場した経緯
  • 地域別戦略を分析する
  • “持続可能な開発”の視点

科目名:演習 A、B、C、D —国際的な視点から考える環境法政策—

講義:織 朱實

環境問題は、地球規模で国際的に考えなければいけない問題であると同時に、私たちの暮らしのあらゆるところに関わっている問題である。その問題の対策を法律でどのようにコントロールしているか、法の適用とその限界を考えながら解決策を考えていく。地球環境的および現実的な観点を意識しながら文献報告と討議を行う。テーマごとに担当者が発表を行い、それに対する質疑応答を重視する。皆でしっかりと議論するためには1人1人がしっかり準備することが必要となる。指定図書、判例をきっちり読み込んで分析することをベースに、現場実証等を加えて議論を発展させていきたい。

環境法全般の法的分析力をつけ、環境問題を解決するために何ができるのか、具体的な問題意識をもってもらうことを目的としている。

科目名:演習 A、B、C、D

講義:鷲田 豊明

環境と経済の調和のために、経済システムはどうあるべきかを基本的なテーマとする。環境問題としては地球環境問題、環境汚染、生態系破壊、廃棄物問題など、環境政策としては、税や排出権などの経済手法、企業活動や消費者の自発的環境保全行動の問題などを重視する。CVMによる自然環境の経済評価も重視する。多数の経済主体(企業、消費者など)の活動から形成される経済システムの分析手法の理解も重視する。基本的にテキストを輪読する。同時に、各自が持っている問題意識に基づいて、関連論文、文献などを調べ適宜、演習の場を使ってプレゼンテーションを行う。

演習Aでは、基本的に、環境経済学に対する基礎的な理解を得ることを目標にする。そのために、標準的なテキストである、Environmental Economics, Charlse D. Kolstad, Oxford University Pressを輪読する。基礎的な数学的素養が必要である。

テキストは英語であり、英語しか理解できない参加者がいた場合は、英語で行う可能性もある。

※年度によって多少の異同があります。