委員長ご挨拶

委員長 柴田 晋吾
地球環境学研究科
委員長 柴田 晋吾

狭い専門分野についての深い知識を持つ人材を「I型人間」と呼べば、深い専門知識と幅広い分野に関する浅い知識を兼ね備えた人材は「T型人間」、専門知識を2つ持ち合わせている人は「Π型人間」と表現されますが、現代社会においてはT型やΠ型の人材が広く求められています。それは、自分の専門の領域だけではなく、広い関連分野での新技術や適用事例などについて興味を持ち、さらに自分を取り巻く周辺の業務全般についても知識を持つため、社会の潮流のうねりが大きく変化が速い時代にも柔軟に対応でき創造的な仕事ができる可能性が大きいからです。環境問題の対応に関しても例外ではありません。環境問題は、人間の行動様式や社会のシステムだけでなく、科学技術や化学物質といったさまざまな要因が絡見合う非常に複雑な問題です。恵み豊かな地球環境を守り、人や自然に優しい新たなしくみを作り上げてゆくためには、複雑な問題の本質を多角的に捉えられる視点が不可欠となります。そのため、環境問題に取り組むためには、T型やΠ型の文理融合型の人材が求められています。

上智大学大学院地球環境研究科は、人類が直面している未曾有のハードルである環境問題にアプローチするために、学部と連動しない独立大学院として2005年4月に創設され、本年4月で創立13周年を迎えました。本学研究科では、地球環境問題や環境学の専門家として、環境関連の社会科学と自然科学についての幅広い専門知識と様々な理論と実践を体得し、持続可能な社会の実現に貢献できる人材の養成を目指しております。

本学研究科の特徴としては、まず文系・理系の枠を超えた幅広い分野から環境問題にアプローチするため、カリキュラムが既存の学問体系を横串で刺した学際的な科目で構成されていることです。また、日本語コースに加えて、英語だけで必要単位取得と修論執筆が可能な国際環境コースが併設されており、アジア・アフリカ諸国、南米、欧米諸国など世界各国の留学生が数多く学んでおり、これらの学生との交流を図る機会も多く、グローバルな視点と対応能力を身に付けるのにうってつけの環境であることです。さらに、理論だけでなく、環境問題をフィールドで学ぶための研修旅行やそのほかの現場訪問の機会を豊富に設けており、理論だけでなく現場の生きた知識や経験を通じて学ぶことを重視しております。

上智大学は、日本の政治、経済、文化の中心である東京の中心部に位置します。電車や地下鉄などの公共交通システムがよく整備されており、学生さんが通学したり、講演会、各種イベントに出かけてゆくのにとても便利です。大学周辺は格調高い雰囲気に満ちあふれ、清潔で治安も非常によい地区です。大学構内は静寂でアカディミックな雰囲気につつまれ、本年3月にはソフィアタワーも竣工し、勉学にいそしむのに最適な環境です。是非、本学研究科に入学されて、文理融合型のグローバル人材を目指して勉学に励まれるとともに、日本の文化・生活を満喫してください。

2017年4月1日
地球環境学研究科委員長
柴田 晋吾