熊本県水俣市において研修旅行を実施しました

 本研究科では、2016年10月30日~11月1日まで、熊本県水俣市において研修旅行を実施しました(学生92名、教員9名が参加)。公式発見から60年を迎える水俣病の発生地域を訪問し、患者さんや語り部の方を始め、行政、企業、専門家、福祉施設、地域住民・NGOの方々と交流・意見交換を行いました。
 初日は、水俣環境アカデミアで開講式を行い、西田弘志市長から、英語で歓迎のご挨拶をいただきました。その後、国立水俣病総合研究センターの蜂谷紀之室長に水俣病の発生メカニズムについて講演いただくとともに、水俣市立水俣病資料館、環境省水俣病情報センター、エコパーク水俣・慰霊碑等を見学しました。また、上智大学出身の和紙職人・金刺潤平さんから現地での活動を通じて感じて来られたことをお話いただきました。
 翌日は、JNC水俣工場と、空きびんリサイクル事業所・田中商店を訪問しました。また、社会福祉法人さかえの杜・ほっとはうすのスタッフ・患者の方々と交流するとともに、語り部である杉本肇さんのお話を伺いました。
 最終日は、水俣の森・里を学ぶことをテーマとして、愛林館、村丸ごと生活博物館・頭石地区及び大川地区の3班に分かれて、里山の自然や生活について視察を行いました。その後、水俣環境アカデミアに戻り、グループディスカッションを行うとともに、古賀実所長から講評をいただきました。
 学生たちは、現地での見聞も踏まえてグループワークを続け、11月30日にグループ発表を行い、水俣市環境アカデミアの田上朋史参事に参加いただきました。
 今回の研修旅行でお世話になりました西田市長を始め、水俣市の皆様に心から御礼を申し上げます。

研修旅行の様子は、西田市長のブログで紹介いただきました。
http://salada1101.otemo-yan.net/e1012301.html

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現地での様子

また、2016年11月1日付け西日本新聞及び11月3日付け熊本日日新聞で報道されました(掲載許諾済)。