博士後期課程

地球環境学研究科の後期博士課程

地球環境学研究科の博士号は地球環境に関する特定の分野における高度な研究を目的としています。研究の過程は学部の枠を超えたものであっても、研究や論文作成では工学ばかりでなく経済、法律、政治学、社会学、自然科学など様々な学科による手法や概念を重視します。当研究科の学位は、公的部門、民間部門で特定の持続可能な環境問題に関する高度な知識を必要とする研究機関や政府間機構、非政府組織における研究職を養成することを目的としています。

博士課程は3年の過程を要し学位論文の作成に力点が置かれます。形式的な授業内容は必要ないものの、博士候補はワークショップへの参加や指導教官と相談して博士前期課程の授業を受けることが奨励されます。博士候補はいくつかの資格試験に合格し、論文趣意書の審査を経て論文作成に取り掛かります。論文作成にあたって確かな指導を保証するため毎年数名しか受講者を受け付けていません。

博士号の要件とスケジュール

博士課程の学生は地球環境学研究科入学のうえ学位取得のための研究に取り掛かります。通常3学期に論文の草稿が受け入れられた時点で学生は博士候補とみなされます。博士号取得のためには一般に3年の過程と審査委員会に提出して承認された論文の作成が必要です。博士号は受講数や単位取得数によって授与されるものではありません。博士課程はコースセミナーと地球環境学研究科の最小要件を満たし審査委員会の承認を得た個々の研究によって構成されます。

地球環境学科には少なくとも3年在籍することが必要ですが、さらに2年の延長が可能です。したがって最大5年博士課程に在籍することができます。前期と後期博士課程合計で最大5年の休学が可能です。また、学位論文以外のすべての要件を満たした学生は満期退学を申請することができます。休学申請と満期退学の申請用紙は学事センターの教務課で入手可能です。これらの申請に際しては指導教官と慎重に相談しなければなりません。

博士学位取得のプロセス

ステップ1:論文のタイトル提出

博士課程の学生は学位論文のタイトルを初年度の初めに提出しなければならない。タイトルは仮でよく後日変更してもよい。

ステップ2:論文計画の発表

2年度の初めにすべての博士課程の学生は指導教員のもとに作成した論文計画書を他の教員に提出する必要がある。

ステップ3:論文の作成(論文案の審査)

3年度末までに博士課程を終えようとする学生は2年度末までに指導教員に論文の草稿を提出し、審査委員会で草稿に基づく論文の概要を発表する。論文の草稿が審査にて承認されると学生は正式に博士候補の資格を得て学位論文の作成に取り掛かり、論文作成にあたっては指導教員と相談しなければならない。博士候補は指導教員と相談しその他の論文関連の研究のなかで長期の現地調査を選択することができる。

ステップ4:論文提出と審査

論文は博士候補が発表を予定する学期末まで予定期日の少なくとも4ヶ月前に提出しなければならない。