メッセージ

環境破壊解決への担い手となる旅へ:
専門知識を身につけ、地球環境の変容を推進させよう

行動に結びつく思考

国際社会が直面する環境問題の重大さと緊急性に気が付いている人は少なくありません。しかし、環境問題の解決とグローバル社会の持続可能性を求める人々にとって、どのように問題意識を具体的な行動に結びつけていくのかということは簡単に答えが出るものではありません。地球環境学研究科修士課程コースは、関心を持つグローバル市民が思考や理論、概念を行動に変えるための技能、知見、一連の手段を習得することを目指しています。

21世紀に向けた人間力の養成

複雑で多様な地球環境問題には多様な専門家が必要となります。当研究科修士課程コースでは、地球環境分野において多様な専門領域にわたる人材の人間力育成を追求してきました。将来の研究者、技術者、報道関係者、政府組織やNGO、地方自治体リーダーを育て、また、地球環境問題に対する理論と実践からの深い知見を提供し、高度な専門職業人としてこれらの問題を解決するための個々の能力を発達させることを目標としています。

多様な学問背景と経験をもつ人材の歓迎

私たちの研究科は、従来型の「学部を基礎とする研究科」ではありません。複数の学問領域にまたがる独立の研究科です。このため、大学時代に専攻した学問領域を異にする多彩な学生が集まってきます。また、企業人や公務員、主婦などの社会人にも広く門戸を開き、さまざまな世代がともに学ぶことを歓迎しています。こうした多様な学問的背景と社会経験をもつ人々が互いに刺激しあい、研究に取り組める場、それが私たちの研究科です。

国際的学問へのアプローチ:文理融合の総合的カリキュラム

環境問題は、人間の行動様式や社会のシステムだけでなく、科学技術や化学物質といったさまざまな要因によって影響を受ける複雑な問題です。恵み豊かな地球環境を守り、人や自然に優しい新たなしくみを作り上げてゆくためには、この複雑な問題の本質を多角的に捉えられる視点が不可欠になります。一つの学問からではなく、文系・理系の枠を超えた幅広い学問からこの問題にアプローチすることによって、それが可能になるのです。それゆえ、当研究科では、学問的交換協定のある他の研究機関も含めて、上智大学における他分野との協力的体制も形成されています。

理論と実践:より現実的かつ効果的な解決策に向けて

地球環境問題を真に解決するためには、研究から得られた知見を現実に応用し、実施可能で効果的な方政策を明確にすることが不可欠です。当研究科では、理論と実践の両面からアプローチする多彩な科目を揃え、シンポジウムやセミナーの開催を通して環境問題に取り組む国内外の現場の声を広く教育・研究に反映させています。