概要
持続可能な環境と経済開発の両立を可能にするモデルを、人間の尊厳、人権、貧しい人々のエンパワーメント、真のグローバライゼーションを前提に発展途上国の立場から研究。
研究紹介
20世紀、発展途上国の多くの地域で貧困は大幅に解消され、識字率も向上し開発が進んだ。しかし、開発が進む中で環境問題が次第に顕在化し、貧富の格差も拡大した。発展途上国では、貧困そのものが原因の環境問題をかかえ、さらに開発に起因する環境問題など、環境と開発の悪循環に陥っている。
1987年、ブルントラント委員会は「持続可能な開発」の定義を提示したが、これらグローバルなコンセプトと、地域の現状などとの関わりをふまえ、環境と開発の両立への新たな提案をしていく力をゼミを通して養うことを期待する。またそれだけでなく、そこから私たち自身の生き方を問い直す機会を提供していくことをねらいとする。
何が学べるか
地球環境に関する国際会議ドキュメントを中心に、京都議定書などの国際的なルールや枠組みを、発展途上国の側から学び、理解を深めていくことができる。また、経済開発の視点から環境問題にアプローチすることによって、それまで見えてこなかった社会構造的な問題をクローズアップすることを学ぶ。