教育
1.特色
経済学の基礎知識を事前に持っている必要はなく、「経済学入門」の講義や、ゼミを通して最低限必要な経済学の考え方を身に着けてもらうようにしている。
数学的な知識は、中学生程度のものがあれば十分であり、基本的に図表を用いて問題が理解できるようにしている。
また、社会で実際に役立つように、統計データや数量データを用いた分析能力を身につけることを重視している。これは、将来企業や研究機関、あるいは行政において環境に関わる仕事に就いたときにすぐに求められる能力である。
通常のEXCELを用いて、回帰分析などの多変量解析あるいは産業連関分析ができるようになるだけではなく、世界の研究者が用いているフリーソフトウェアであるRというパッケージツールを用いた統計分析の能力も身につけていただく。
また、CVMやコンジョイント分析を修士論文で行う学生には、インターネットアンケートシステムを提供している。
2.何が学べるか
経済学の予備知識を持っていることは特に求めない。経済学を勉強したことのない学生についても、ある程度高度な環境経済学の考え方を身につけられるように指導することを心がけている。
また、学生のプレゼンテーション能力の向上と、問題意識の尖鋭化を目指して、学生自身の決めたテーマでの発表を行っている。
3.ゼミの紹介
ゼミ生が取り組んでいるテーマの例は、およそ次のようなものである。 論文そのものは次のサイトで見ることができる。 こちら
- 「スギ植え替えによるスギ花粉症対策の費用便益分析」
- 「プリウスのリバウンド効果に関する研究」
- 「海洋生態系と海洋保護区に関する環境経済評価--小笠原国立公園を事例に」
- 「間伐材利活用計画における環境影響を考慮した費用便益分析」
- 「森林の生物資源開発をめぐる途上国と先進国企業の利益配分問題に関するゲーム論的研究」
- 「環境経済評価を用いた、「外来生物法」の政策立案、運用課題の検討」
- 「環境を考慮した治水事業計画決定の可能性」
- 「環境対応型商品の効果分析と環境マーケティングへの応用」
- 「従業員の環境に対する意識が企業の環境配慮行動に与える影響の分析と環境会計への適用」
- 「クリーン開発メカニズム(CDM)を用いた森林保護促進の可能性」
- 「中山間地域における農村の活性化要因と真のとられるべき政策」